ファンコミュニティの中で古くから語り継がれているのが、「一般には出回らない限定作品」や「関係者による流出原稿」の噂だ。イベント会場限定で数十足のみ頒布された幻のパロディ作品や、制作者関係者のプライベートなスケッチが外部に漏洩したという説は、掲示板やSNSを通じてたびたび再燃する。
しかし、メディア表現に詳しい専門家は「噂の9割以上は尾ひれがついた都市伝説に過ぎない」と冷静に指摘する。印刷部数が極端に少ない個人制作の同人誌がオークションで高値取引された事実や、落書き同然のファンアートが誇張されて語り継がれた結果、存在しない“伝説の流出作品”へとすり替わるケースが目立つ。希少価値への欲求が、ファンの間でファンタジーを生み出す原動力になっているのだ。