上杉謙信が馬上杯で呑んだ真実!愛酒家が貫いた美学と最新研究

上杉謙信が馬上杯で呑んだ真実!愛酒家が貫いた美学と最新研究

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上杉謙信の生涯を語る上で欠かせないのが、甲斐の虎・武田信玄の存在だ。川中島の合戦をはじめとする幾多の激闘を通じて、ふたりは互いを誰よりも深く理解する稀代のライバル関係を築き上げた。信玄の訃報を聞いた際、謙信が箸を落とし、酒を前にして深く嘆き悲しんだという逸話はあまりにも有名だ。

謙信の居城であった春日山城では、家臣たちとの絆を深めるための重要な場として酒宴が催された。しかし、大勢で大騒ぎする宴席とは一線を画し、謙信自身は馬上杯を手に、座の一角で静かに酒を味わっていたとされる。敵国である甲斐との緊張感が常に漂うなか、春日山城の夜空を見上げながら傾ける一杯には、ライバルへの敬意や戦国の世に対する無常観が満ちていたのかもしれない。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。