ウイルス感染が嘘であるならば、なぜ詐欺グループはこのような警告を表示させるのでしょうか。その最大の目的は、パニックに陥ったユーザーを誘導して金銭を騙し取るApp Store誘導詐欺手口と個人情報の不正収集にあります。
偽警告画面の「今すぐ保護」「ウイルスを除去」といったボタンをタップすると、公式のApp Storeへとリダイレクトされ、一見すると正規のセキュリティアプリやVPNアプリ、クリーナーアプリのダウンロード画面へと誘導されます。攻撃者はアフィリエイト報酬(成果報酬)を得る目的、あるいは自作の悪質アプリへ誘導して週額数千円〜月額数万円に及ぶ法外な自動更新サブスクリプションを契約させようと企んでいます。
さらに危険な手口として、以下のような多角的な攻撃パターンが確認されています。
悪質なカレンダー共有リンクを踏ませてiPhoneのカレンダーに毎日大量のスパム通知を送りつける手口や、端末の設定を書き換える「構成プロファイル」をインストールさせ、通信内容を盗聴・傍受する罠です。さらに偽のサポート窓口へ電話させたり、登録解除と偽って氏名や電話番号、クレジットカード情報入力リスクへと直結させるフィッシングサイトも横行しています。