裁判終結を経て、2026年現在の両者の状況はどうなっているのでしょうか。結論として、銀座久兵衛はThe Okura Tokyoへの出店を完全に辞退しており、同ホテル内に久兵衛の店舗は存在しません。
The Okura Tokyoでは現在、直営の日本料理店「和食 山里」の店内に独立した本格寿司カウンターが設けられ、上質な江戸前鮨が提供されています。ホテル全体の直営化・ブランド一体化を推進するオークラの戦略に沿った形で、宿泊客や会食利用者に向けたハイエンドな和食・鮨の供給体制が確立されています。
一方の銀座久兵衛は、銀座本店を中心に、ホテルニューオータニ(東京)、京王プラザホテル(新宿)、帝国ホテル 大阪などの高級ホテル店舗において変わらぬ人気を博しています。オークラとの決別後も名門としての求心力は衰えず、インバウンド富裕層や国内の長年の顧客によって活況を呈しています。