「敷居の高いバーでチェイサーを頼むのは、お酒に弱いと思われて恥ずかしいのではないか」と躊躇する方が少なくありません。しかし、現場のバーテンダーの認識は全くの逆です。
都内の有名オーセンティックバーに勤務するチーフバーテンダーは、カウンターでの所作について次のように明かします。
「ウイスキーのストレートやロックをご注文されたお客様が、当たり前のようにチェイサーを頼まれると、『お酒の味をしっかりと分かっていらっしゃるスマートな方だな』と好印象を抱きます。むしろ、度数の高いお酒を無理して喉に流し込み、泥酔してしまうことこそがバーにおける最大のタブーです」
バーでチェイサーを注文する際は、以下のステップを意識するとスムーズです。
- 主酒と同時に注文する:「ウイスキーをストレートで、一緒にチェイサーのお水もいただけますか」と添えるのが最もスマートです。
- 水の温度やタイプを指定する:好みに応じて「常温の水で」「冷たい炭酸水で(有料の場合あり)」と伝えるのも上級者の所作です。
- 「お冷」ではなく「チェイサー」と呼ぶ:居酒屋なら「お冷」、オーセンティックバーなら「チェイサー(水)」と呼ぶことで、その場の空気に自然と馴染みます。
なお、高級ホテルバーなどでは、チェイサーとして提供されるのが無料の水道水ではなく、ボトル入りの有料ミネラルウォーター(ガス入り・ガスなし)であるケースもあります。伝票にチャージされていてもマナー違反ではなく、最高品質の水で主酒を引き立てるためのサービスです。