あえてステータスを公開する仕様にした背景には、開発元であるMeta Platforms, Inc.の明確な意図が存在する。Instagram責任者であるアダム・モセリをはじめとする開発陣は、近年、若年層のメンタルヘルス保護とデジタルウェルビーイングの推進を最優先課題に掲げてきた。
最高経営責任者のマーク・ザッカーバーグ率いるMetaは、利用者が深夜までアプリに縛り付けられる状況を回避するため、静かモードを世界展開した。SNS業界全体で「返信圧迫感(即レスの強迫観念)」の解消が求められるなか、あえて「いま通知を受け取れない状態である」ことを周囲に可視化させる選択をしたのだ。
「返信が遅い=怒っている、無視している」という誤解から生じる人間関係の問題を、テクノロジーの透明性によって解決しようとするアプローチと言えるだろう。