養老の地といえば、現代美術家・荒川修作が手掛けた「養老天命反転地」が隣接していることで知られる。身体の平衡感覚を揺さぶり、自律的な知覚を呼び覚ます荒川の哲学は、こどもの国の空間づくりにも見えない形で共鳴している。
既存のテーマパーク・レジャー産業が提供する「受動的なアトラクション」とは一線を画す。子どもが自らの手足と五感をフルに使ってルートを拓くプレイゾーンは、知育とスリルが絶妙な均衡を保つ。商業的な派手さではなく、身体性を極限まで引き出す設計思想が、デジタルネイティブ世代の子どもたちを夢中にさせている。