都政における最大の問題は、一貫性の欠如だ。都内各地で日々発生する落書きに対して、行政は厳しい態度で臨み、消去費用を補正予算に計上し続けている。その一方で、「有名アーティストの可能性が高い」という理由だけで特定の絵を切り取り、厳重保管する姿勢はダブルスタンダードとの批判を免れない。
しかし、この矛盾こそが現代アートの真骨頂であるとも言える。制度化された美術館の壁を飛び出し、都市の権力構造そのものをあぶり出すバンクシーの仕掛けに、東京都が見事にはまった格好だ。小池知事の迅速すぎるリアクションは、図らずもストリートアートの本質的毒性を引き出す最高のアシストとなったのである。 (出典: 小池 百合子 バンクシー(Yahoo!ニュース))
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