消費者たちのリアルな熱量はどこへ向かっているのか。日本最大級のコスメ・美容総合サイト@cosmeのランキングやクチコミを分析すると、道具としての使いやすさと光学設計を極めたアイテムへの傾倒が顕著だ。その筆頭が、長年ドラッグストアコスメの頂点を走り続けるマキアージュのアイシャドウシリーズである。
かつてはプロのブラシさばきが必須だった複雑な陰影を、指先ひとつで再現可能にしたのは、各社がしのぎを削る粉体技術の結晶に他ならない。マキアージュの「運命のブラウン」に代表されるように、瞳の虹彩の色を計測し、肌と瞳をシームレスにつなぐ色調設計は、もはやパーソナライズの領域に達している。しっとりと濡れたようなツヤを帯びながら、肌に触れた瞬間に溶け込むように定着する微粒子。テクノロジーがメイクスキルの壁を打ち壊し、誰もがプロの仕上がりを再現できる時代が到来した。