大阪南部という土地柄は、独自の経済圏と商習慣を育んできた。人気漫画および実写映画シリーズとして不動の地位を築いた『難波金融伝 ミナミの帝王』を思い浮かべる人も多いだろう。ミナミの繁華街から堺市や岸和田市といった南大阪の商工業エリアへと舞台が移るシーンでは、地元企業や商店主たちが激しく行き交う人間模様がリアルに描かれていた。
作中で描かれたような地域密着型の事業者は、現在も固定電話を主たる連絡手段として活用している。取引先からの問い合わせや公的機関からの連絡、あるいは地元の病院や配送業者からの通知が072の番号で届くケースは日常茶飯事だ。つまり、このエリアからの着信には、極めて正当な業務上の連絡が数多く含まれているのである。