多くのランナーがコース上で悶絶するレース中の胃腸トラブル原因は、身体の生理反応を無視した食材選びにあります。走行中、心拍数が上がり交感神経が極限まで高まると、血液は激しく稼働する脚の筋肉や熱放散を担う皮膚表面へと優先的に配分されます。その結果、胃や腸などの消化管への血流は通常時の20〜30%程度まで激減します。
消化能力が極限まで低下している胃腸の中に重い食べ物が残っていれば、痙攣、激しい胃痛、下痢、嘔吐が誘発されるのは自明の理です。明確なフルマラソンNG食品理由を押さえておくことが、リスクマネジメントの第一歩となります。
第一に排除すべきは、ラーメン、揚げ物、カレー、洋菓子などの高脂質食品です。脂質は胃内滞留時間が4〜5時間以上と非常に長く、レース中に未消化のまま残存して吐き気の引き金となります。第二に、ごぼう、きのこ類、海藻類、生の豆類といった不溶性食物繊維を多く含む食材です。これらは腸内で発酵して大量のガスを発生させ、走行中の激しい腹痛や頻繁な便意を引き起こします。
さらに見落とされがちなのが、刺身などの生ものによる感染性胃腸炎リスクや、キムチ・唐辛子などのカプサイシンを含む刺激物による消化管粘膜の荒れです。「消化に優しい糖質」以外は徹底して削ぎ落とすミニマリズムこそが、胃腸を守る絶対の防壁となります。