結論から言えば、男性の潮吹きは医学的・生理学的に十分に起こり得る現象です。女性の潮吹きがスキーン腺やバルトリン腺、尿道周辺組織からの分泌液によるものであるのと同様に、男性の場合は骨盤の深部に位置する「前立腺」がその中核を担っています。
男の潮吹き仕組みを理解する上で外せないのが、前立腺の解剖学的役割です。前立腺は膀胱のすぐ下に位置し、尿道を取り囲むように存在する栗の実ほどの大きさの臓器です。この器官は、精液の約30%を占める「前立腺液」を常に生成・貯留しています。通常、射精時は交感神経の働きによって精嚢や精管が収縮し、精子を含んだ精液が尿道を通って体外へと勢いよく押し出されます。
これに対し、前立腺への直接的あるいは間接的なアプローチによる潮吹きは、副交感神経が優位な極度のリラックス状態において生じます。前立腺周囲に密集する神経叢が刺激されると、腺管内に充満した前立腺液が尿道へ漏出・圧出され、外括約筋の弛緩とともに体外へ流出、あるいは腹圧や骨盤底筋の痙攣的収縮に伴って噴出します。これが射精と潮吹きの違いであり、精嚢からの精子射出を伴わないため、いわゆる「賢者タイム(不応期)」に陥りにくいという際立った特徴を持っています。