若隆景の本名は大波渥(おおなみ あつし)。1994年12月6日生まれ、福島県福島市出身です。祖父は元小結・若葉山、父は元幕下・若信夫という相撲一家に生まれ、幼少期から兄たちとともに廻しを締めて稽古に励んできました。身長180cm、体重約130kgという体格は、現代の大型化が進む幕内力士の中では決して大柄ではありませんが、鍛え抜かれた下半身と抜群の相撲巧者ぶりでファンの心を掴んでいます。
学法福島高校から東洋大学法学部企業法学科へ進学した若隆景は、相撲部の副主将として団体戦・個人戦で数々のタイトルを獲得しました。大学相撲で培った徹底した基本動作と論理的な立ち合いの駆け引きは、現在の緻密な取り口のベースとなっています。大学卒業を控えた2017年3月場所、祖父や父の教え、そして兄たちが先に入門していた荒汐部屋の門を叩き、三段目最下位格付出で初土俵を踏みました。
四股名である「若隆景」は、戦国武将・毛利元就の「三本の矢」で知られる三男・小早川隆景に由来します。長男の若隆元(大波渡)、次男の若元春(大波港)、そして三男の若隆景という「大波三兄弟」は、同じ荒汐部屋で切磋琢磨しながら角界の歴史に名を刻む存在へと成長していきました。