小西成弥の名を広く知らしめた決定打といえば、ミュージカル『刀剣乱舞』における水心子正秀役だろう。新々刀の祖としての誇りと、青さゆえの葛藤。歴史の重みを背負いながら前に進もうとするキャラクターの生き様を、彼は驚くべき解像度で演じきった。
稽古場の裏側において、彼がどれほど緻密に所作を研究し、一振りの刀に魂を宿らせてきたかは関係者の間でも語り草となっている。演出陣とのディスカッションを重ね、原作の持つ美意識を崩さぬまま、生身の人間だからこそ出せる感情の揺らぎを追求した。激しい殺陣の合間に見せる一瞬の眼差し、その内に秘めた情熱こそが、多くのファンを虜にしてやまない理由だ。