エド・ゲイン事件の全貌|映画モデルとなった狂気と母親への執着

エド・ゲイン事件の全貌|映画モデルとなった狂気と母親への執着

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実在の猟奇殺人鬼としてアメリカの歴史に刻まれたエド・ゲインの所業は、ハリウッド映画に計り知れないインスピレーションを与えました。現代ホラーやサイコスリラーの金字塔とされる名作の多くが、彼のパーソナリティや犯行手口を分解・再構築して誕生しています。

まず挙げられるのが、アルフレッド・ヒッチコック監督の最高傑作として名高い映画『サイコ』のノーマン・ベイツのモデルとなった点です。原作者ロバート・ブロックは、ゲインの農場からわずか数十キロしか離れていない場所に住んでおり、逮捕当時の衝撃的な報道から「母の死を受け入れられず、母の人格を内在化させた男」という着想を得て小説を執筆しました。屋敷の奥でミイラ化した母親を保存し続ける設定は、ゲインの生活実態そのものです。

さらに、トビー・フーパー監督の『悪魔のいけにえ』のレザーフェイスのモデルとしても直接的な影響を与えています。人の皮で作ったマスクを被り、人骨で装飾された農家に住む食肉処理業者のイメージは、ゲインの家宅捜索で発見された遺留品の特徴を色濃く反映しています。また、アカデミー賞を受賞した名作『羊たちの沈黙』に登場するバッファロー・ビルの元ネタとしても、女性の皮膚を剥いでスーツを作ろうとする異常行動がそのまま引用されました。ゲインという一人の狂人が生み出した闇は、フィクションの世界で形を変え、今なお世界中の観客を震え上がらせています。

伊藤 翔太
著者

伊藤 翔太

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。