ネット用語としての「でんちゃっちゃ」は、主に迷惑行為を働く一部の過激な撮り鉄や熱狂的な鉄道オタクを冷笑する目的で使われる蔑称です。「電車」という単語をあえて幼児語の「でんちゃ」や「でんちゃっちゃ」と言い換えることで、「大人が理性を失って電車に執着している姿は、駄々をこねる幼児と同レベルである」と見下すレトリックを含んでいます。
元ネタの源流を辿ると、発祥の地は巨大匿名掲示板5ちゃんねるの「なんでも実況J(通称・なんJ)」に行き着きます。2010年代半ばから、なんJでは特異な行動や反社会的マナーが報じられた対象を子ども扱いして煽る構文が定着していました。その中で「でんちゃが来たぞー」「でんちゃっちゃ、しゅっぽっぽ」といった、乳幼児をあやすような独特の煽りフレーズが自然発生的に定着していった経緯があります。
特定の著名人やひとつの決定的な動画が単独で生み出した言葉ではなく、駅ホームでの罵声大会や線路侵入といったトラブルがネットニュースで取り上げられるたびに、掲示板ユーザーたちがコメント欄で幼児退行的なパロディを重ねていった結果、定着した集合的ミームです。