サイドボタンが物理的に破損した際、高額な修理代金を支払って直すべきか、それとも画面操作の代替機能でやり過ごすべきか。その分かれ道は、端末の使用年数と加入している保証サービスの内容に直結しています。
まず、修理を強く推奨できるのは「AppleCare+やキャリアの手厚い補償サービスに加入している人」、および「購入から1年以内の自然故障でメーカー無償保証が適用される人」です。これらの保証が生きていれば、数千円程度の自己負担金、あるいは完全無償でパーツ交換や本体交換が受けられます。また、数ヶ月以内に端末を下取りに出して最新機種へ買い替える予定がある場合も、物理ボタンの欠損は査定額を大幅に下げる要因(ジャンク品扱い)となるため、あらかじめ正規修理を通しておいた方がトータルの収支でプラスになることがあります。
一方で、修理をおすすめできないのは「購入から2年以上が経過し、保証が切れている端末を使っている人」です。前述の通り、近年のスマートフォンは防水構造や極薄ベゼル化の影響で、ボタン単体の交換であっても背面パネル全体の脱着や基板の取り外しを伴う難修理となり、正規店では3万円から5万円以上の請求が発生することも珍しくありません。端末自体の現在価値(中古買取相場)が修理代金を下回っている状況であれば、AssistiveTouchやコントロールセンターでの画面操作に切り替え、浮いた修理費を次の端末購入資金としてプールしておく方が圧倒的に合理的です。