パソナグループ株式会社の成長軌跡を語るうえで、創業者である南部靖之氏の存在を外すことはできない。圧倒的なカリスマ性と人脈構築力で会社を急速に拡大させた南部氏。そして、小泉政権下で構造改革の旗振り役を務め、後に同社取締役会長に着任した竹中平蔵氏。この二人の強力なタッグこそが、政官財を跨ぐ未曾有のネットワークを生み出した。
竹中氏が政策決定の場で規制緩和を推進し、その結果生じた新たな人材市場をパソナが総取りする——。こうした批判の声は絶えなかった。仁風林はその政策決定者たちを囲い込み、心理的な距離を縮めるための最高の「舞台」として機能していたと見られている。政界へのパイプを深めることが、そのまま企業の利益へと直結する仕組みがそこには完成していた。