山下達郎・竹内まりや夫妻が所属するマネジメント会社「スマイルカンパニー」は、音楽業界において極めて独立独歩のスタンスを保ち続けてきた組織だ。安易なコマーシャリズムに流されず、音のクオリティとアーティストの尊厳を最優先する。
この事務所のカルチャーは、家庭環境にもそのまま投影されている。二世タレントとして華々しく芸能界デビューさせ、親子共演で話題作りをするような手法は、夫妻の美学において最も遠い選択肢だったはずだ。
娘を一人の独立した人間として尊重し、自らの足で立たせること。芸能界の利権構造から愛娘を完全に切り離したこと自体が、夫婦から娘への最大の贈り物だったに違いない。