市販のチャーハンの素を使って調理した際、最も多く寄せられる不満が「お米同士がくっついて重たくなるべちゃつき」と「喉が渇くほどの塩辛さ」です。編集部が複数の調理環境でテストを行った結果、この2大トラブルには明確な科学的理由が存在することが判明しました。
まず「べちゃつき」の主因は、ご飯の水分と油のコーティング不足にあります。炊きたての熱々ご飯には余分な水蒸気が多く含まれており、これをそのままフライパンへ投入すると、蒸気でお米の表面がふやけてデンプンが溶け出し、粘り気が急増します。また、一般的な家庭用コンロは中華料理店の業務用バーナーに比べて火力が弱いため、ご飯をフライパンに入れた瞬間に鍋肌の温度が急低下し、水分を瞬時に蒸発させることができません。
一方、「味が濃すぎる」という失敗は、規定グラム数の誤認から生じます。多くのパッケージには「ご飯茶碗2杯分(約250g)」と記載されていますが、家庭で使う茶碗の大きさによって1杯の量は120gから180gまで大きくブレます。結果として200g前後の少なすぎるご飯に規定量の素を全量投入してしまい、塩分濃度が跳ね上がってしまうケースが多発しているのが実情です。