作中で語られる七つの大罪におけるインデュラの正体とは、魔神族の中でも一握りの強者のみに許された「禁忌の変生」によって生まれる破壊の化身です。普段は人型を保っている上位魔神が、己の理性・知性・魂を完全に捨て去り、純粋な殺戮衝動と凶暴性のみで動く異形の怪異へと成り果てます。
この変生を果たすためには、極めて過酷なインデュラ化の条件をクリアしなければなりません。
第一の条件は、闘級5万以上の上位魔神であることです。下級魔神や中位魔神では変生に伴う膨大な闇の魔力に肉体が耐えきれず、自壊してしまいます。魔神王直属の精鋭部隊〈十戒〉クラスの実力者でなければ、儀式を行う資格すらありません。
第二の条件が、十戒が持つ心臓6個を代償として捧げる契約です。上位魔神は体内に7つの心臓を持っていますが、そのうち6個を自ら抉り出し、闇に捧げることで契約が成立します。残された心臓はわずか1つとなり、変身した者は自らの生命力を燃料として激しく燃やしながら暴走を続けます。
理性を失ったインデュラは敵味方の区別なく周囲を殲滅し、最終的には残る1つの心臓が燃え尽きて死に至るため、魔神族の間でも使用を固く禁じられた「自爆型の最終兵器」と恐れられていました。