事件の中心にいたのは、主犯格の角田美代子である。彼女は自身の手を直接汚すことなく、暴力と心理的威圧によってターゲットとなった家族を支配した。被害者同士に相互監視と暴力を命令し、内側からコミュニティを解体していく。恐怖政治そのものの手法だった。
角田の人物像には謎が多い。近隣住民には時に気さくで親分の顔を見せる一方、一度ターゲットと定めた家庭には執拗に言いがかりをつけ、住居に上がり込んだ。相手の弱みを見抜き、罪悪感を植え付けて判断力を奪う。巧妙かつ残忍な心理操作の手口は、犯罪心理学者や捜査関係者にとっても異例のケースとして記録されている。