楽曲のドラマ性を極限まで高めたのが、まるで短編映画のような完成度を誇るミュージックビデオ(PV)です。ダイナー(大衆食堂)で働く女性を演じる浜崎あゆみと、その同僚であり心を寄せる相手役として出演したバックダンサー・SHU-YA(水野周也)の掛け合いは、公開当時から大きな話題を集めました。
MVの物語は、浜崎演じる主人公がSHU-YA演じる青年に密かな恋心を抱きながらも、彼には別の本命の女性がいるという展開で進みます。主人公は自分の気持ちを押し殺し、彼の恋を応援するような仕草を見せながら、ふとした瞬間に耐えきれない切なさを瞳に宿します。
ファンの間で今も語り草となっているのが、ラスト付近で彼と本命の女性の姿を見つめながら、「泣き笑い」のような表情で手を振るシーンです。悲痛な痛みを隠して浮かべる健気な笑顔の演技は、観る者の感情を強く揺さぶりました。細部にまで張り巡らされた感情表現が、楽曲の持つ哀愁を何倍にも引き立てています。