『はじこい』放送当時、街のヘアサロンでは前代未聞のムーブメントが発生していました。それまで女性向けのハイトーンカラーや、メンズカルチャーの一部に限られていたピンク系カラーが、一般層へと爆発的に浸透したのです。
全国のサロン現場では「ゆりゆりと同じ色にしてください」というピンクアッシュ オーダーが急増。特筆すべきは、10代〜20代の女性ファンのみならず、感度の高い男性たちからもオーダーが相次いだ点です。
都内有名サロンのトップスタイリストへの取材記録や当時のカルテデータによると、単なる「ビビッドなピンク」ではなく、グレーやラベンダーのニュアンスを混ぜた「くすみピンク(ピンクアッシュ・ピンクベージュ)」の調合技術がこの時期に急速に進化しました。日本人特有の髪の赤みをブリーチで打ち消し、黄色みを抑えながら淡いピンクを乗せることで、男性でも違和感なく馴染む透明感カラーとして定着したのです。
SNSや知恵袋などのコミュニティでは「職場で浮かないか不安」「ブリーチ何回で再現できるか」といったリアルな相談が数千件規模で飛び交い、メンズのハイトーンカラーに対する社会的な受容度を一気に押し広げた契機となりました。