オダギリジョーさんと香椎由宇さんの歩みを語るうえで、避けて通ることができない出来事が2015年4月に起きた次男の急逝です。
所属事務所による連名の公式発表によると、次男の死因は「絞扼性(こうやくせい)イレウス」でした。腸の一部がねじれたり締め付けられたりすることで血流が途絶え、急速に腸組織が壊死に至る極めて危険な急性疾患です。1歳の誕生日を迎える前日であった2015年4月20日、緊急手術などの懸命な治療の甲斐なく息を引き取りました。
当時、オダギリさんは主演ドラマの撮影中であり、香椎さんも出演予定だった連続ドラマを緊急降板せざるを得ない事態となりました。夫妻が連名で発表した書面には、言葉に尽くせぬ絶望と「1歳という短い命ではありましたが、生前の皆様のご厚情に深く感謝いたします」という気丈な文面が綴られており、日本中に大きな衝撃と深い哀悼が広がりました。
最愛の幼子を突然失うという極限の心理的ストレスのなか、夫妻は一時的に芸能活動のペースを大幅に落とし、家族だけで痛みを分かち合う静かな時間を過ごしました。この深い喪失体験こそが、現在の夫妻の揺るぎない相互理解と、子供たちへ注ぐ愛情の深さの原点となっています。