「目覚めた瞬間、股間に強い灼熱感があった」「管が入っている間、ずっとトイレに行きたい感覚が続いた」。こうしたインターネット上の口コミを見て、思わず身縮みした経験はないだろうか。特に女性患者の場合、尿道の解剖学的構造や精神的な負担感から、挿入や留置に対する噂が誇張されて広まりやすい傾向がある。
しかし、実際の周術期管理において、こうした噂の多くは過去の古い医療慣行や個人の偏った体験に基づいていることが臨床調査で判明している。日本麻酔科学会などの知見によれば、適切な麻酔導入と鎮痛管理が行われていれば、挿入時の痛みを患者が感じることは原則としてない。また、尿道カテーテル留置中の違和感についても、素材の進化や適切な潤滑ゼリーの使用、固定方法の工夫によって大幅に軽減されているのが現状だ。医療・ヘルスケアの現場では、無用な恐怖心を払拭するための丁寧な説明体制が強化されている。