インターネット上の情報には、一部で誤解を招きやすい定説が流通しています。特に注意すべき2つの盲点を検証します。
第1の盲点は、「市販の『サボテン・多肉植物の土』ならどれでも同じ」という思い込みです。ホームセンター等で安価に販売されている一般的な多肉植物の土は、ピートモスやバーク堆肥が多く含まれており、一般的なエケベリア等には適していても、チタノタなどの締めて育てるアガベには保水力が高すぎるケースが目立ちます。市販土を使用する場合は、粒状原料のみで作られた塊根植物・アガベ専用土を選ぶか、市販土に対して硬質軽石や鹿沼土を3〜4割増量してカスタマイズするのが賢明です。
第2の盲点は、「完全無機質用土にすれば肥料は一切不要」という誤解です。有機質を含まない無機質用土は清潔で虫が湧かない反面、土自体からの栄養供給がゼロです。美しい鋸歯や厚みのある葉を形成するためには、植え替え時に緩効性肥料(マグァンプK中粒など)を用土全体に数粒忍ばせる「元肥」や、春・秋の成長期に薄めの液体肥料(微粉ハイポネックス等)を定期投与する施肥設計が必要となります。