比古清十郎という名は個人名ではなく、飛天御剣流の継承者が代々受け継ぐ世襲名です。彼自身の本名は新津覚之進(にいつ かくのしん)といい、普段は京都北部の山中で陶芸家として静かに暮らしています。作られる陶器は素朴ながら味があり、実力派の職人として生計を立てています。
読者を驚かせた要素の一つがその若々しい容姿と実年齢のギャップです。初登場となった京都編の時点で実年齢は43歳ですが、外見はどう見ても20代後半から30代前半の精悍な美男子。これは飛天御剣流の過酷な鍛錬と合理的な身体操作によって、新陳代謝が極限まで高められているためと説明されています。
さらにトレードマークである純白の羽織(マント)には驚くべき秘密が隠されています。このマントの肩当てや裏地には特殊な鉛が仕込まれており、その総重量は約10貫(約37.5〜38kg)にも達します。常に筋肉を逆方向に締め付ける拘束具の役割を果たしており、比古は日常生活から平時の戦闘に至るまで、重力を数倍に引き上げた負荷の中で過ごしています。このマントを脱ぐだけで、常人を遥かに超える瞬発力と攻撃力が解放される仕組みです。