国際的な治安水準を測る指標として最も権威あるデータの一つが、オーストラリアのシドニーに本部を置く経済平和研究所(IEP)が毎年発表している世界平和度指数 2026(Global Peace Index=GPI)です。この調査では、国内外の紛争状況、軍事化の度合いに加え、殺人件数やテロの潜在的可能性、警察組織への信頼度など23項目に及ぶ定量的・定性的な指標を総合的に数値化しています。
2026年の集計結果において、世界で一番安全な国の称号を維持し続けているのがアイスランドです。2008年の調査開始以来、不動の1位を守り続けるアイスランドの治安は最新の統計でも極めて安定しており、一般警察官が銃を携帯せずパトロールを行うほど凶悪犯罪発生率が低水準に抑えられています。
気になる世界治安ランキング 日本の順位ですが、日本は総合評価で世界第9位前後に位置しており、アジア地域ではトップクラスの安全性を誇ります。殺人などの凶悪犯罪発生率の低さや夜間の歩行安全性では世界屈指のスコアを叩き出しているものの、周辺諸国との地政学的緊張や防衛費の推移が「軍事化」ドメインのスコアに影響を与え、総合順位を押しとどめる要因となっています。
それでも、日常的な社会の平穏さや治安維持の安定度という観点において、日本の生活環境が国際的に極めて恵まれた水準にある事実に変わりはありません。