ラマダンの時期になると、イスラム圏のみならずSNS上でもラマダンカリーム挨拶の意味について関心が集まります。
信徒同士が交わす定番の挨拶が「ラマダン・カリーム(Ramadan Kareem)」と「ラマダン・ムバーラク(Ramadan Mubarak)」です。「カリーム」は「寛大な、恵み深い」を意味し、「神の恵み多き寛大なるラマダンでありますように」という祈りが込められています。「ムバーラク」は「祝福された」を意味し、新年の挨拶に近いニュアンスで交わされます。同僚や知人のムスリムに対し、非ムスリムの日本人が「ラマダン・ムバーラク!」と声をかけると、驚きとともに非常に喜ばれます。
そして、約30日間の過酷な断食月を乗り越えた先には、イスラム圏最大の祝祭の一つであるラマダン明けイードアルフィトル(Eid al-Fitr:断食明けの祭り)が待っています。2026年は3月20日前後から数日間にわたって開催されます。
イードの朝は特別礼拝に参列し、新しい服を着て互いに抱擁を交わします。子どもたちには「エイディヤ」と呼ばれるお年玉のような小遣いやプレゼントが配られ、親族中を巡ってごちそうを振る舞い合います。厳しい試練を完遂した達成感と神への感謝を爆発させるこの祝祭は、キリスト教圏のクリスマスや日本の正月に匹敵する極めて重要な国民的ホリデーです。