多くの視聴者が固唾をのんで見守ったカホコと麦野初の恋の結末。結論から言えば、ふたりは幾多の試練を乗り越えて正式に夫婦となる道を選び取りました。しかし、そこに至るまでの道程は決して平坦ではありませんでした。
物語終盤の引き金となったのは、並木家の大黒柱であった祖母・初代(三田佳子)の逝去です。一族の精神的支柱を失ったことで、これまで表面化しなかった親族間の嫉妬、金銭トラブル、不満が一気に噴出。絵画制作に行き詰まる初と、家族崩壊の危機に心を痛めるカホコの間にも張り詰めた空気が漂います。過保護に育てられ「自分では何も決められない」と言われ続けてきたカホコは、バラバラになりかけた親戚一同を繋ぎ止めるため、自らの足で奔走を始めました。
過保護のカホコ 最終回結末ネタバレの核心となるのが、母・泉(黒木瞳)による頑なな結婚への反対です。「そんな世間知らずで苦労の多い男との結婚なんて絶対に認めない」と式への出席を断固拒否する泉。カホコは涙を呑みながらも、母に頼りきりだった過去と決別するため、自力で結婚式の準備を進める覚悟を固めました。
迎えた結婚式当日、予期せぬトラブルが続発します。予約していた式場の手違いやアクシデントに見舞われながらも、初とカホコはお互いを信じ合い、手作りの結婚式を敢行。そこへ現れたのが、父・正高(時任三郎)の熱い説得を受けた泉でした。扉を開けて現れた母の手には、自分が結婚式で身につけたリングがありました。「これ、持っていきなさい」と涙ながらに娘を抱きしめた瞬間、母娘の精神的な自立と真の和解が完成したのです。
さらに物語は、翌2018年9月に放送されたスペシャルドラマ『過保護のカホコ〜2018 ラブ&ドリーム〜』へと繋がります。新婚生活を始めたふたりは、初が画家の夢とアルバイトの過酷な現実に苦悩し、カホコも自身が立ち上げた保育ハウスの運営で多忙を極める中、一度は離婚の危機に直面。しかし、お互いに「相手を想うからこその衝突」であったことを再認識し、ラストではカホコが双子を出産。過保護に育てられた少女が、自らの手で新たな命を育む母となる見事な着地を飾りました。