急増する症例に対応するため、救急医療の現場では迅速な初期アセスメントと一次処置の標準化が進められている。現場で最も優先されるべきは出血のコントロールだ。動脈性の出血が疑われる場合、躊躇なく創部を直接圧迫し続ける必要がある。止血帯(ターニケット)の適正な利用も、四肢の重篤な大血管損傷において生存率を飛躍的に高める鍵となる。
現場で対応に当たる非医療従事者であっても、基本的な応急処置の知識があるかどうかで傷病者の予後は劇的に変わる。日本救急医学会などの専門機関が提示する最新のプロトコルでは、気道確保と迅速な直接圧迫止血、そして保温の徹底が強く推奨されている。自己流の判断で傷口を強引に洗い流そうとしたり、自己判断で縫合を試みるような真似は、かえって状態を悪化させるリスクが高いため厳禁だ。