この取り組みのユニークな点は、情報のインプットだけで終わらないところにある。記録したデータをもとに、生徒たちは地域向けのデジタルマップや、スマホの使い方ガイドを作成。これを地域の集会所で高齢者向けにレクチャーするイベントを定期開催している。デジタル技術の普及が進む一方で、そこから取り残されがちなシニア世代にとって、孫のような年齢の生徒たちから受ける手ほどきは、この上ない刺激となっているようだ。
「操作が分からなくて諦めていたけれど、丁寧に教えてもらってLINEが使えるようになった」と喜ぶ80代の女性の笑顔が、このプロジェクトの成功を物語っている。世代間の分断が叫ばれる現代において、テクノロジーが両者を結びつける触媒となっているのだ。