お小遣いの額を決める際、保護者が最も陥りがちなのが「周囲と比べて多すぎるのではないか、あるいは少なすぎて可哀想なのではないか」という極端な比較論です。しかし、支給額の偏りは子どもに思わぬリスクをもたらします。
支給額が多すぎる場合のリスク:
中学生の身の丈に合わない大金を持たせると、友人グループの中で「奢り・奢られ」の関係性が生まれ、力関係の歪みやトラブルの温床となります。また、欲しいものが苦労せず手に入る環境は、将来的な物欲のコントロールを困難にします。
支給額が極端に少なすぎる場合のリスク:
「うちは厳しく育てる」という方針から、相場を大きく下回る数百円しか渡さない場合、休日の友人付き合いに参加できず孤立感を味わうケースがあります。さらに深刻な事例では、友人からお金を借りてしまったり、フリマアプリでの無断売買など親の目が届かない不健全な金策に走る危険性も指摘されています。
子どもが発する「みんなもっと貰っている」という言葉の多くは、グループ内で最も多く貰っている一部の友人を指しているケースがほとんどです。鵜呑みにすることなく、何にいくら必要なのかを具体的にヒアリングする姿勢が欠かせません。