1957年夏の軽井沢。激しいラリーの応酬の中、一球のボールが二人の運命を大きく手繰り寄せました。当時、皇太子だった上皇明仁さまと、民間実業家の長女として育った正田美智子さま(現・上皇后美智子さま)の出会いです。テニストーナメントのコート上で交わされた爽やかな笑顔と真摯なプレーが、歴史的ドラマの幕開けとなりました。
当時の皇室においては、民間からの妃を迎えることは前例のない出来事であり、宮内庁内部や伝統を重んじる周囲からは様々な葛藤や議論が存在したと伝えられています。しかし、お二人の固い絆と互いへの深い敬意は揺らぐことがありませんでした。1959年のご成婚パレードでは、沿道を埋め尽くした50万人以上の観衆が歓声を送り、日本中が祝福の熱気に包まれました。その背景に隠された苦悩や決意のエピソードは、現代のドキュメンタリーでも度々取り上げられ、多くの感動を呼んでいます。