ウイスキーと焼酎の個性を決定づけているのが、原材料と蒸留のアプローチです。
ウイスキーは主に大麦麦芽(モルト)やトウモロコシ、ライ麦などの穀物を原料とし、麦芽の酵素で糖化させた後に酵母で発酵させます。その後、銅製の単式蒸留器(ポットスチル)や連続式蒸留機で原酒を抽出し、木製の樽に詰めて数年から数十年におよぶ長期熟成を経て出荷されます。樽由来のエキス分やバニリンなどの芳香成分が溶け込むことで、琥珀色の液体と奥深い香味が完成します。
一方、日本の伝統酒である焼酎は、「麹(こうじ)」を使ってデンプンを糖化させる点に最大の特徴があります。焼酎は大きく分けて「甲類」と「乙類(本格焼酎)」の2種類が存在します。
・本格焼酎(単式蒸留焼酎/乙類):サツマイモ、大麦、米、黒糖、そばなどを主原料とし、昔ながらの単式蒸留器で1回のみ蒸留。原材料本来の豊かな風味やアロマがそのまま原酒に残ります。
・甲類焼酎(連続式蒸留焼酎):糖蜜などを連続式蒸留機で繰り返し蒸留し、アルコール純度を96度近くまで極限まで高めたクリアな酒質。雑味がなくピュアな味わいが特徴です。