米津玄師が手がけた「Pale Blue(読み方:ペールブルー)」は、2021年6月にリリースされた通算11枚目のシングル表題曲です。北川景子と永山瑛太が主演を務めたドラマ『リコカツ』(TBS系)の主題歌として制作され、各配信サイトのデイリーチャートを席巻しました。
タイトルの「Pale Blue」は直訳すると「淡い青」「薄い青色」を指します。色彩心理学において青は「静寂」や「悲哀(ブルーな気持ち)」を表す一方、ペールトーンの淡い色彩は「儚さ」や「夜明け前の空」、あるいは「内省的な純粋さ」を象徴します。かつて天文学者カール・セーガンが宇宙から見た地球を「ペール・ブルー・ドット(淡く青い点)」と呼んだように、広大な宇宙の中で奇跡的に巡り会うふたりの儚い存在感をも想起させます。
当時のインタビューや特番において米津玄師自身が「ドラマのプロットを読み込み、自分なりの真正面からのラブソングを作ろうと決意した」と語っている通り、本作は小手先の比喩に逃げず、愛の痛点へ愚直に向き合った意欲作として位置づけられています。