一方で、グローバルな文脈で「NBL」といえば、1979年に創設されたオーストラリア・ニュージーランドのプロバスケットボールリーグを指します。近年、このオーストラリアNBLは「NBAに最も近い国際リーグ」として、世界中のバスケットボール関係者から極めて高い評価を獲得しています。
オーストラリアNBLの最大の特徴は、FIBA公式ルールに基づく激しいフィジカルコンタクトと、トランジション(攻守の切り替え)の超ハイスピード展開です。審判の笛が鳴りにくいコンタクト容認型のレフェリング傾向もあり、インサイドの肉弾戦やディフェンスのプレッシャー強度はNBA以上とも評されます。このタフな環境が、オーストラリア代表「ブーマーズ」の世界屈指の強さを支える土台となっています。
さらにオーストラリアNBLの名を世界に轟かせたのが、2018年に導入された「Next Stars(ネクスト・スターズ)プログラム」です。アメリカの大学(NCAA)を経由せず、プロとして給料を受け取りながらNBAドラフト資格取得を目指す超有望株をリーグ主導で獲得・育成するこの仕組みにより、ラメロ・ボール選手(シャーロット・ホーネッツ)やジョシュ・ギディー選手(シカゴ・ブルズ)、アレクサンドル・サール選手といった錚々たるスターがNBLから直接NBAのトップドラフト指名を勝ち取りました。育成と実戦強度が直結したリーグとして、全米のNBAスカウトが毎週末スタンドに詰めかける異例の環境が構築されています。