不朽の名著として読み継がれる『名人に香車を引いた男 升田幸三自伝』は、単なる将棋指しの回顧録にとどまらない極上の人物評伝として、現代のビジネスパーソンやリーダー層から熱烈な再評価を受けている。
戦乱の時代を生き延び、極限状態のなかで磨き上げられた彼の決断論は、先行き不透明な状況下で舵取りを迫られる現代人の胸を突く。「たどり来て、未だ山麓」という有名な言葉の通り、頂点を極めてなお自らを未熟と戒め、探求を止めなかった謙虚さと貪欲さ。この自伝から滲み出る覚悟とユーモアは、AI時代に自らの頭で考え、決断するための確かな指針を与えてくれる。