この危機に対し、ウズベキスタン政府は従来の対向策を一歩進めた新たな国家戦略を加速させている。干上がった湖底に過酷な塩分濃度でも育つ「サクサウール」などの強い灌木を大量に植林し、砂嵐の発生そのものを抑え込む作戦だ。
さらに、日照時間の長さを活かした大規模な太陽光発電プラントやグリーン水素製造施設の建設構想が次々と立ち上がっている。不毛の地となった酷暑の砂漠を、次世代クリーンエネルギーの供給拠点へと転換させようという大胆な試みだ。破壊された環境の傷跡を、経済的なイノベーションの舞台へと塗り替えようとする動きが現地で熱を帯びている。