近年、皇室報道のあり方を再検証する「令和皇室報道プロジェクト」等の試みを通じ、過剰な対立報道に対する批判的な視点が深まっている。長年隠されてきた真相とは、二人が対立していたのではなく、時代と制度の過渡期においてそれぞれが苦悩を抱えていたという単純かつ切実な事実だ。
日本皇室という特殊な環境下で、前任者と後任者がどのような距離感を保つべきか。それは歴史上誰も経験したことのない手探りの連続であった。報道の裏側にあったのは、憎しみ合いではなく、それぞれの責任を果たす過程で生じた切ないまでの孤立と葛藤だったのである。