このタッグが生み出す作品群は、興行的な成功にとどまらず、批評界からも絶大な賛辞を浴び続けている。読売演劇大賞をはじめとする国内主要演劇賞の常連となり、大賞や最優秀女優賞など数多くの栄冠を手にしてきた事実は、その質の高さを雄弁に物語る。
批評家たちが口を揃えて称賛するのは、野田の緻密な言語遊戯と大竹の動物的とも言える直感力の幸福な共存だ。どれほど難解で実験的な構造を持つ戯曲であっても、彼女が声を発した途端、生身の人間の痛烈な叫びへと変換される。構築の美学と破壊のエネルギーがせめぎ合うそのスリリングな舞台空間は、演劇界の最高水準として今なお語り継がれている。