一歩のライバルたちの扱いも、ファンの不満を加速させる要因だ。宮田一郎は一歩との決着がつかないままモチベーションを失い、千堂武士や間柴了の試合も、引き延ばしのためにテンポが著しく悪い。世界王者リカルド・マルチネスという絶対的な壁の存在感も、あまりに長期間にわたって描写されすぎたため、もはや新鮮味を失っている。
「この漫画は一体どこへ向かっているのか」という根本的な問いに対し、誰も明確な答えを持っていない。鷹村守の6階級制覇という大目標すら、現在のペースでは作者の寿命が尽きるまでに達成できるのか怪しいレベルだ。ゴールが見えないマラソンを走らされているような疲労感が、読者の心を蝕んでいる。