鮮やかな彩りで街を埋め尽くすガイコツ「カラベラ」。西洋的な感覚では不吉の象徴と捉えられがちなドクロが、なぜここでは親しみやすい歓喜のアイコンなのか。その根底には、アステカ文明をはじめとする古代メソアメリカの死生観が脈々と流れている。
当時の人々にとって、死は終焉ではなく、新たな生命の循環へ至る旅立ちに過ぎなかった。20世紀初頭に風刺画家ホセ・グアダルーペ・ポサダが描いた貴婦人ガイコツ「カトリーナ」は、時代を超えて祭りの象徴へと昇華。貴族の装いをした骨の姿は、「富める者も貧しい者も、最後はみな同じ骨になる」という強烈なユーモアと平等主義を今に伝えている。