数式に想いを託す試みは、決して現代特有の気まぐれではない。その歴史的ルーツをたどると、17世紀のフランスの大哲学者であり数学者でもあるルネ・デカルトの有名なエピソードに行き着く。スウェーデン王女への密かな恋心を極方程式 $r = a(1 - \sin\theta)$(カディオイド曲線)で表して手紙に書き添えたという伝説は、今なお語り継がれるエピソードだ。
厳密な論理の世界である数学と、予測不能で情熱的なロマンス・ラブストーリー。一見対極にある2つの要素が交差するとき、そこには時代を超えて人々を魅了するドラマが生まれる。