休日の日中、展望台直下のメイン駐車場周辺はマイカーや大型バスで激しい混雑を見せる。だが、旅の質を一段引き上げるためのルート取りが存在する。一般社団法人男鹿市観光協会が案内する主要アクセス「寒風山パノラマライン」は確かに爽快だが、混雑のピークとなる11時から14時をあえて外し、早朝あるいは日没直前を狙うのが賢明な選択だ。
知る人ぞ知るアプローチとして、南東側の妻恋峠方面からアプローチし、中間地点の小展望所に車を滑り込ませるルートがある。山頂の喧騒から一段離れたこの場所では、エンジンを止めれば聞こえるのは風の音と鳥の鳴き声だけ。過熱する国内観光・ツーリズム産業のなかで、静寂と壮大さを独占できる貴重な抜け道といえる。