良い道具を揃えても、紙の扱い方や下準備を誤ると、背表紙が膨らんだり針位置が斜めに歪んだりしてしまいます。印刷所クオリティに近づけるための実践的ステップを紹介します。
A4用紙を用いた中綴じの基本手順
- 精密な折り筋付け:重ねた用紙を一気に折るのではなく、まず各用紙の中央に定規やヘラ(ボーンフォルダー)を使って正確な折り目を入れます。
- 針の向き調整と位置決め:背表紙の外側から針を打ち込みます。針の背(平らな面)が冊子の外側、折り曲げられた先端が内側(中央見開き側)にくるように配置します。これにより、外観が美しくなり、ページをめくった際に指を傷つける事故を防げます。
- 2点留めの黄金比:冊子の上下端からそれぞれ全長の約1/4(A5仕上がりなら上下から約3.5〜4cm)の位置に針を落とすと、開閉時の負荷が分散し最も頑丈に仕上がります。
- プレッサー処理:綴じ終わった後、背表紙部分に厚紙を当て、上からローラーや硬い定規でしっかりと押し潰すように圧をかけます。このひと手間で冊子の開き癖が取れ、積み重ねても崩れない平坦な仕上がりになります。