本名・吉河寛海(よしかわ ひろうみ)。1932年に東京・浅草の寺院に生まれた五代目は、戦後の混乱期を経て1954年に六代目三遊亭圓生に入門しました。「三遊亭全生」を名乗って頭角を現すと、1962年には早くも真打に昇進し、五代目三遊亭圓楽を襲名します。長身で彫りの深い顔立ちから、若手時代には「星の王子さま」のニックネームで爆発的な人気を博し、TBS系のクイズ番組やテレビドラマにも多数出演しました。
しかし、本業である古典落語への情熱は人一倍強く、『芝浜』『文七元結』『目黒のさんま』など、人情の機微を鮮やかに描き出す大ネタを得意としました。1983年、初代三波伸介の急逝を受けて『笑点』の4代目司会者に就任。回答者の個性を引き出す包容力と、自虐を交えた上品な進行で、日曜夕方の国民的長寿番組としての地位を盤石なものにしました。