掲示板やSNSにおけるいいよなおじさんのネットの反応は、時期によって大きなグラデーションを描いてきました。初期のTwitterでは「本当に怖かった」「実害はないけれど気味が悪い」といったリアルな恐怖と防犯意識が共有されていましたが、やがてなんJやまとめサイトなどで構文化されるにつれて、一種のギャグや自虐ネタとして受容されるようになります。
とりわけ過酷な労働環境に置かれたネットユーザーが、自らの境遇を自嘲するために「ワイも将来いいよなおじさんになりそう」「若者が休日楽しそうにしてるの見て『いいよな』って呟きかけた」と投稿する事例が急増しました。恐怖の対象であった怪異が、いつの間にか「未来の自分かもしれない」という共感と自虐を含んだ大衆的アイコンへと昇華した点は、現代のインターネットミームならではの変遷と言えます。