沢口靖子の名を全国のお茶の間に深く浸透させた最大の転機といえば、1985年に放送されたNHK連続テレビ小説『澪つくし』に他ならない。最高視聴率55.3%という驚異的な数字を叩き出したこの名作で、主人公・古川かをりを熱演。醤油問屋の娘と漁師の青年の悲恋を描いた物語の中で、彼女の見せた一途な演技と可憐な和装姿は日本中を魅了した。
連続テレビ小説のヒロインとして朝の顔となった彼女は、単なるビジュアルアイドルにとどまらない確かな演技力を開花させていく。連続テレビ小説『澪つくし』での経験は、彼女にとって女優としての揺るぎない土台となり、その後のキャリアを支える決定的な原点となった。